リハビリを兼ねて、なるべく毎日、俳句か短歌を作っている。
日々の記録や、妄想や、回想などをごちゃ混ぜて。
語順や言葉使いなどをかれこれ考えながら形式に言葉を納める作業。
楽しいし勉強になる。
0311
北比良の白峰そびえ波声に
小路でひとり詩のこと想う
0312
北比良の白峰や背には波の声
0313
桜から灰降る街を酔い歩き
0314
ツバメおり陽がしずむ幣舞橋や
0315
満員の小田急線で目に入る
他人のスマートフォンの恋文
0316
どん底にやさしく乾いた眼差しよ
これが愛だよカウリスマキよ
0318
菜の花が見える車窓に春を知る
0319
彼岸に祖父母いた家で本探す
0320
花を待つ雨を聴きつつ夏想う
0321
電車とまる風にあおられなごり雪
0322
冷雨かな寝つつ起きつつ魂が
追いつくを待つ長旅のあと
0323
やる気なき日に本棚を仮設する
知の道しるべ気を立て直す
0324
北向きの窓に漏れ入る春の日よ
0325
向こう岸自転車たちが走りゆく
日曜の午後三月おわり
0326
春日暮れ川面さざめく橋脚に
列車轟く絶えることなく
2週間、続けてみて、これはこれでとても有効だなーと認めつつ、これだけでは不足であることも感じてきている。これはこれで続けつつ、この次の段を踏む、日々の取り組みがほしいなーと思っている。もうすこし字数を要する形式詩ってないかなあ。
また、句自体も、ただの素描でなく、おもしろく詠みたい、という気持ちが出てくる。
これはこれでよい。追求していこう。